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一景のススメぃ

私こと一景が、相方、水海とカワいくもユルい品々を求める日々。ゆるいキャラだったり、グッズだったり、本だったり。時には真面目に語ったりします。

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「資料 新聞記事で読む地方の祭禮」明治11年7月~昭和40年10月の世相を祭から


娯楽の少ない昔、
特に地方においての祭りは、人々の年に一度の楽しみで、まさにお祭り騒ぎであったのです。

本書はそんな人々の高揚する祭りの様子を新聞記事から読み解こうとする一冊。

祭りの様子から当時の世相を理解できます。
地方というと広い範囲ですが、東京近郊となる石岡、遠州、青梅、加須、鴨川、川越、熊谷、佐倉、館山、八王子、飯能、本庄、寄居に関連する記事をピックアップして掲載されているようです。

例えば、
【明治二十五年五月十五日東京朝日新聞】
○八王子の山車 このほど、武州八王子横山町より日本橋本石町二丁目の山車師原舟月方へ注文になりし山車は神武天皇の立像高さ六尺余にて人形だけの代価百六十円なりといえば総体の費用は、ほとんど三千円余ならんと。

八王子の横山町が日本橋本石町の山車師、原舟月に山車を注文したことが記載されています。

人形は神武天皇で、人形だけで160円。
車体を含めた山車全体では3000円ほどになるという記述です。

世相ということで言えば、
【明治四十五年七月二十四日置く民新聞(埼玉版)】
○熊谷団扇祭の賑い」
などは明治天皇崩御の手前の世相が読み取れて読み応えがあります。
陛下のご容態が良いということで賑わう祭りの様子が記者の目で描かれています。
各店舗の忙しい様子が詳しく描写されています。

国単位の大きな歴史的出来事もいいですが、
当時の人々の世相を追うのも歴史好きとしてはおもしろい。
そんな一冊です。

資料 新聞記事で読む地方の祭禮

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「日本の甲冑・武具」かなり詳しい驚きのマニアックさ


いやいや、
もう、こんなことまで載っているの?という本書。
マニアックすぎます。

判が小さいので油断してしまいがちですが、もうギッシリ細かいことまで説明してあります。
これがあれば、甲冑作れてしまうのでは?と思うほど詳細。
甲冑(具足)の表側はもちろん裏側まで各部名称から構造まで分かりやすく解説しています。

他の本では、構造や違いが分かりにくかった時代や構造による胴の呼び方の違いなども分かってフムフムなるほど分かり易い。

多くの写真と細密な図による解説で勉強になります。

年代ごとに、章分けされて紹介されて、甲冑の年代ごとによる違いが比較できます。
明治の時代になり甲冑の時代が終わることまで解説。

 

具足単体での解説はもちろん、
武器である、刀や長柄武器、弓矢、目印となる馬印や指物の解説、
甲冑・武具の着用手順や、武具、馬具の基礎解説、用語解説、
甲冑、武具の職人たちの流派、大名家の家紋など多岐にわたり、

果ては甲冑の見られるイベント、名品を所蔵する施設一覧まで、著者の並々ならぬ思いが感じられます。
ヘビーな甲冑好きからライトな初心者まで、読めばためになる情報が詰め込まれています。

歴史好きなら持っていて損のない一冊ですね。

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秋葉原の呼び方は「アキバ」で正解?>江戸・東京88の謎 (だいわ文庫)



・「江戸」とはそもそもどこを示す知名だったのか?
・略称のはずの「アキバ」は実は正しい読み方?
・練馬区にあるのになぜ豊島園?
・江戸の出入り口、千住宿に設置された”死”の領域とは?

などなど、いわれてみれば、なんでだろ?という謎が掲載。
「アキバ」の話題については、割と有名な話で知っている方も多いはず。
注目は名前の元となった神社の名称。「秋葉神社」。
「あきばじんじゃ」と読むのだと思っていたら、正式には「あきはじんじゃ」と読むらしい。
?では「アキバ」ではなく「アキハ」が正解?

はて?


…と、勉強になります。

商品説明には
「城跡、街道、堀と河川、宿場町、遊廓の名残、神社と祭り―。今も東京に残る江戸の痕跡を辿ると、歴史の謎が見えてくる!江戸時代以前の江戸では何が起こっていたのか?かつての江戸に存在した異界は、どのように封じられたのか?江戸っ子はどんな神を信仰し、何を愛し崇めたのか?江戸の文化を担い、発展させたのは誰だったのか?88の謎と不思議から江戸の町とその時代の知られざる貌が浮かび上がる本! 」
とあります。

文庫本の割に読みでがあります。

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