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一景のススメぃ

私こと一景が、相方、水海とカワいくもユルい品々を求める日々。ゆるいキャラだったり、グッズだったり、本だったり。時には真面目に語ったりします。

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「江戸の卵は一個四〇〇円! モノの値段で知る江戸の暮らし (光文社知恵の森文庫)」タマゴ高い!江戸の暮らしが分かる文庫本。江戸の業務上過失致死は死罪?ナルホドお江戸の豆知識!



江戸の卵は一個四〇〇円! モノの値段で知る江戸の暮らし (光文社知恵の森文庫)


江戸の卵は一個400円?
高い!

と気になったので読んでみた本書。

目次にたくさんの項目が並ぶ中、例によって気になる項目をピックアップ。

・江戸にもあった交通事故
・盗賊が仕切る古着屋街
・喧嘩の後始末は高くつく
・お江戸のバイアグラ
・10万円超えの高級茶漬
・千両役者のギャラは千両か
・男が喜ぶ的当てゲーム
・不倫の代償は96万円

江戸にもあった交通事故。
そんなに大事にはなら無そうな…と思っていたら、
「江戸時代も初めの頃は大八車や牛車で人を死傷させても、故意でない限り処罰されることがなかった。」
って、結構な事故が起きてます。

牛車は確かにいわれてみれば、大事になりそう。
牛は大きいですからね。

それも多発するようになったので八代将軍吉宗の時代に
「交通事故で人を死なせた場合は、たとえ過失でも一律に流罪(島流し)と、重い罰則が科せられた。」

つまり、業務上過失致死の場合は全て島流し。とても問答無用に島流し。重いですね。
大八車の荷主にも連帯責任で罰金。

それでも事故が減らなかったのか更に罰は重くなって、
「人を死なせた者は死罪になった。」そうです。

知らなかった江戸交通事故事情。なるほどです。


もう一ついってみましょうか。
「盗賊が仕切る古着屋街」


なんとなく判る気がしますが、エピソードがなるほど。

「日本橋に古着屋の集まった富沢町という地名がある。なんとこの町名は大盗賊の名前からきている。」
やっぱりね。そういうことだろうと思いました。

鳶沢甚内という盗賊が古着屋の元締めとなり、彼の一党が古着屋を営む地を鳶沢町と呼ばれるようになった。
その「鳶」の字を「富」に改めたというお話。

なるほどなのはエピソード。
「古着屋には盗賊が盗品を売りにくることも多く、盗賊たちの情報が集まる商売でもあったのだ。」
この鳶沢甚内という人物、捕まったときに、ほかの盗賊の逮捕に協力することを条件に罪を逃れているのです。

ということはこの富沢町に盗品を売りに来た盗賊は鳶沢に密告され捕縛ということになるわけですね。
今で言う司法取引を行っていたわけです。

面白いですね。時代劇のエピソードに出てきそうですね。

という感じで、江戸なるほど、なるほどな本書。
江戸好きなら知っておきたいネタがまだまだたくさんあります。

江戸奥深し。


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