忍者ブログ

一景のススメぃ

私こと一景が、相方、水海とカワいくもユルい品々を求める日々。ゆるいキャラだったり、グッズだったり、本だったり。時には真面目に語ったりします。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


神功皇后の武器「日本の武器と武芸 (別冊宝島 2219)」



神功皇后のものとされる七支刀が出ているだけで買ってしまった本書。
日本の武器と武芸 (別冊宝島 2219) です。

神功皇后といえば軍配に弓のイメージで刀剣のイメージがなかったのです。

そのイメージは江戸時代の錦絵やお祭りの山車人形からのイメージなのですが、
当然刀を持っていてしかるべきなのでしょうが、
刀身からニョキニョキでっぱりがある、こんな剣だったとは!

サボテンみたいな剣。

言われれば神話の世界の武器ですから、思い描く刀とは違って当然です。
歴史は創造をいつも裏切る。だからおもしろい。

他にもムカデ退治の俵藤太藤原秀郷の毛抜形太刀や、有名な織田信長のへし切長谷部、新撰組、近藤勇の虎徹など有名な刀が写真で掲載。マニアックなことに鞘に収まった状態、柄を外した奈茎(ナカゴ)を剥き出しにした刀身全体を掲載。

好き者ですなぁ。

もちろんマニアックではない方のために各部名称や刀の基礎知識もあります。
間違えやすい太刀と刀の違いなど親切丁寧に解説。

本書では日本の武器とあるように刀だけでなく、槍と薙刀、弓矢、鉄砲、果ては捕り物のための捕物具や忍者の忍具まで。
各章ごとに掲載されています。

そして題名のもう一つ、武芸に関しても、「剣の流派と剣豪」、「弓の流派と弓射技術」など読み物としてフムフムの内容。

見てよし、読んでよし。

楽しめる一冊です。

拍手[0回]

PR

帰ってきたマスターキートン!「MASTERキートン Reマスター」



あのキートンが帰ってきました!

ちょっと前にビックコミックで連載されていたマスターキートン。
おもしろかったなぁ。

何度読み直してもおもしろい。

腹を抱えて笑えるわけでも、
燃え上がるような色恋が描かれているわけでも、
美少女が主人公というわけでもない。

見た目地味な保険の調査員のおっさんが主人公のマンガ。

でも、おもしろい。

このおっさんがただのおっさんではないのです。

元イギリスのSAS(英国特殊空挺部隊隊員)出身でマスターと呼ばれた凄腕。
保険の調査で危険な目にあっても、いともカンタン(ではないときもありますが)に危機を脱していきます。

スーパーマンのように派手ではありませんが、
強さをひけらかさないカッコよさがあるのです。

また、オックスフォード大学博士課程卒業で、考古学者を目指している知性も備えた人物というのも魅力です。

そして、極めて身近なハートウォーミングなストーリー。
骨格がしっかりしているので話に破状がなく、そういうことか!と納得。
しっかりとした設定がものをいっているのです。

その辺りが何度も読み返す要因なのかもしれません。

大人の雰囲気が漂う、クオリティーの高い作品です。

作画はYAWARAや20世紀少年の浦沢直樹氏。
初めてのマンガを読むときは絵のデキも気になるところ。
表紙でダマされるパターンを多くの人は経験して来ているハズ。
その点は安心してご覧いただけます。

さて、肝心の「マスターキートン Re:マスター」
相変わらずのキートン節といいましょうか、期待通りの内容で楽しめました。

また古いほうの作品も読み返したくなってきました。
長く読める稀有な作品です。


 

豪華版もあります。
一景は通常版で読みました。
前作をまとめて読める完全版なんてのもあるのですね。

リマスターを読んでから面白いか判断して頂き前作を読むというのもアリですね。
基本1話完結ですから、そういう読み方も可能です。

拍手[0回]


神永学、輪廻転生と人の縁の結びつきに感動できる「イノセントブルー 記憶の旅人」



こんにちは。水海です。

神永学さんの新シリーズでイノセントブルー 記憶の旅人 (集英社文庫) をご紹介したいと思います。

ある事件をきっかけに放浪していた森川誠一郎は、ふと立ち寄った海辺で初めて来た場所なのに懐かしさを感じて再出発の場所として選びました。

森川は、古いペンションを気に入って買い取り、手をかけて慣れないペンション経営を始めました。
開業当初から働いてくれているアルバイトの平井陽子が、明るくて人受けも良いことも幸いしてペンション経営が成り立っていました。

ある春先に、浜辺で倒れていた、才谷梅太郎という不思議な美青年と連れ立っている犬のミラノを助けます。

飄々とした不思議な青年の才谷は、自分は前世の記憶があり、人捜しをしていてこの浜辺には運命によって流されてきたと云います。試しに、森川や、陽子の前世を追体験して見せることが出来るので、その夢を共有して自分の人捜しに協力をしてほしいと言い出します。

森川は、催眠術だと疑って前世の夢を拒否しますが、陽子は、前世を受け入れます。漠然として抱えていた何か満たされない想い…。前世では叶わなかった想いが、現世ならば自分が一歩を踏み出せば出来るということに気がつきます。

そして、前世の縁も絡んで、前世の記憶に捕らわれたり、導かれるかのようにして森川のペンションには現世でもしがらみを持っている人々が引き寄せられ集まってきます。

繰り返し見る夢の中で逢う女性が、前世の想い人だと確信し、記憶に捕らわれて闇雲に行動をする悠人。
その悠人の夢に現れる現世での女性は、ピアニストの三浦千里。
悠人は、夢で見ていた場所が実在していること。

夢の女性が生まれ変わっていることを信じて疑わず、自分の想いだけに捕らわれ行き当たりばったり無謀な行動を起こします。
導かれるように向かう場所は、森川の住む浜辺…。

才谷を拾ってから、森川の元に、前世と現世での縁が絡み合った人々が集まってきます。
会社経営に失敗した元社長で、ホームレスになり自殺を考えて死に場所を求めていた有田浩介。
森川が放浪する前の事件の当事者である汐見純也との因縁の再会。

全ては、前世からの複雑に絡み合った縁から、そうとは知らずに、現世でも再び縁を結んでいること。
魂に刻まれた絆と、前世での過ちによる拭えない傷を再び繰り返してしまう性。才谷の持つ不思議な能力で人々は前世の自分を知り、魂の再生と癒やし、可能性を見つけて新たに生き直す術を得ていきます。

悲しみと優しさに包まれるお話で、輪廻転生と人の縁の結びつきに感動できる物語です。

拍手[0回]