本(歴史) 2015/03/12 神功皇后の武器「日本の武器と武芸 (別冊宝島 2219)」 神功皇后のものとされる七支刀が出ているだけで買ってしまった本書。 日本の武器と武芸 (別冊宝島 2219) です。 神功皇后といえば軍配に弓のイメージで刀剣のイメージがなかったのです。 そのイメージは江戸時代の錦絵やお祭りの山車人形からのイメージなのですが、 当然刀を持っていてしかるべきなのでしょうが、 刀身からニョキニョキでっぱりがある、こんな剣だったとは! サボテンみたいな剣。 言われれば神話の世界の武器ですから、思い描く刀とは違って当然です。 歴史は創造をいつも裏切る。だからおもしろい。 他にもムカデ退治の俵藤太藤原秀郷の毛抜形太刀や、有名な織田信長のへし切長谷部、新撰組、近藤勇の虎徹など有名な刀が写真で掲載。マニアックなことに鞘に収まった状態、柄を外した奈茎(ナカゴ)を剥き出しにした刀身全体を掲載。 好き者ですなぁ。 もちろんマニアックではない方のために各部名称や刀の基礎知識もあります。 間違えやすい太刀と刀の違いなど親切丁寧に解説。 本書では日本の武器とあるように刀だけでなく、槍と薙刀、弓矢、鉄砲、果ては捕り物のための捕物具や忍者の忍具まで。 各章ごとに掲載されています。 そして題名のもう一つ、武芸に関しても、「剣の流派と剣豪」、「弓の流派と弓射技術」など読み物としてフムフムの内容。 見てよし、読んでよし。 楽しめる一冊です。 [0回]PR