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私こと一景が、相方、水海とカワいくもユルい品々を求める日々。ゆるいキャラだったり、グッズだったり、本だったり。時には真面目に語ったりします。
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丁度、調べていた江戸火消しに関することが載っていた本書。
江戸の暮らしが見えてくる 地図で読み解く江戸・東京 (ビジュアルはてなマップ)
番組から、どこに何組があったのか、地図で分かる親切設計。
「いろは」で始まる番組は、良く知られていますが、たとえば「い組」がどこの火消し担当だったか?
欠番って何組?ってことは意外と知られていない。
ちなみに地図で見ると、一番組「い組」は今の日本橋三越辺りが担当だったようです。
欠番は「へ、ひ、ら、ん」で、「百、千、万、本」と差し替えられているようです。
正確には欠番にはなっておらず、別な漢字に置き換えられていたということも、知りませんでした。
江戸火消しに関しては4ページ足らずですが、調べていたことだったので丁度良かった!
火消し以外にも、いろいろ載っていて知識欲を満たしてくれます。
良く知られている、江戸の町は陰陽道が用いられている話や、埋め立て範囲や江戸の範囲の設定(どこまでが江戸なのか?)
フムフムなのが、「現代に続く江戸の老舗」
一覧表で、店名や創業年が掲載。「山本山」や「千疋屋」「にんべん」なんていう名が見えます。
「江戸の暦と年中行事」では行事もそうですが、旬の食べ物なども分かるようになっています。
今ではいつでも旬に関係なく食べられるものも、当時はそのときだけしか食べられないものだったわけです。
以外に忘れがちですが、旬は大事ですね。
そんな忘れかけていたことを思い出しながら楽しめる本書。
江戸好きなら楽しめますヨ。
スマホの方はコチラからアマゾンでほんの大きさやページ数など詳細が見られます。
江戸の暮らしが見えてくる 地図で読み解く江戸・東京 (ビジュアルはてなマップ)
▼まだまだ江戸関係たくさん。
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こんにちは、水海です。
今日は
かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。 (富士見L文庫)
をご紹介します。
あやかし、鬼の嫁…。
その言葉だけでも反応してしまいました。
あやかしと人の間に生じる人情味が微笑ましい気持ちになれる物語で、読み進むうちに、お腹が空いてきて、あったかい、美味しいご飯が食べたくなってくるお話です。
津場木葵は、幼いころから人ならざるもの、あやかしが見えてしまう得意な体質でした。
そんな経緯もあり、親からネグレクトを受けていました。施設に預けられ、家族や親戚には見放されていました。
ある時、施設に祖父の史郎が葵を迎えにきて、育ててくれることになりました。葵にとっては、優しい祖父でしたが、それまでの史郎は、とても自由奔放で責任を負わない風来坊のように生きてきた人でした。
世間一般的には"くず野郎"て呼ばれてしまう悪名高き人生を謳歌していました。
そんな史郎があっけなくも亡くなり、女子大生の葵は一人になってしまいます。
遺品を整理していると、中にある写真から、気になる一枚が目に留まります。
どこかの老舗旅館とおぼしき宿の前で、宿の看板には『天神屋』。若かりし頃の祖父が映っていました。
写真を裏返してみると、怪しい殴り書きがあります。
かくりよの宿屋に泊まりけり
重大な約束事あり…。
生前の祖父の悪名から厄介な匂いを感じ、見なかったことに決めますが、葵の前に、初めて見るあやかしが腹を空かせて現れます。
鬼の面をつけた、明らかに怪しいあやかしでしたが、空腹で困っているものたちを放置できない質の葵は、危険を感じつつも、お弁当をあげてしまいます。
それは、葵と同じ霊感体質を持っていた祖父の史郎に教えてもらったこと。
見える人間は、あやかしを引き寄せて狙われやすい。
身を守る術に、葵は、史郎に料理を教えてもらいました。
大学の帰りに、お弁当箱を回収すると、あやかしたちの住む隠世(かくりよ)へと引き込まれてしまいました。
訳も分からず着いた場所は、写真で見た宿『天神屋』。
お弁当をあげた、鬼の面をつけたあやかし以外にも、様々な面をつけたあやかしたちが葵を取り囲み、史郎の残した約束事を果たせ、と詰め寄ってきます。
借金を抱えたままで死んだ史郎の代わりに、払えないならば鬼の嫁になれ、との無理難題を押し付けます。突然の話に振り回される葵がどうなってしまうのか。史郎は、本当に借金のカタに葵を差し出すつもりだったのか…?
鬼の面をつけて、葵の前に現れたあやかしは、鬼神で宿の大旦那様。葵が嫁入りをしなければならない相手でした。
祖父の借金を返済し、鬼神への嫁入りはしないと啖呵を切った葵は、宿で働き口を見つけなければいけないことに…。
他の面をつけていたのは、宿の幹部であるあやかし。
一癖も二癖もあり、敵意を剥き出しにして、葵を翻弄するあやかしたちでしたが正面から渡り合い、味方が少しずつ増えていきます。
奮闘してるうちに分かったことは、祖父の史郎が隠世でも悪名が高い人物だったこと。
常に葵を助けてくれる若旦那の銀次さんは九尾の狐。史郎を恨み、葵に敵対心を丸出しにしてくる、番頭で土蜘蛛の暁。
鬼神の大旦那様を慕う雪女で若女将のお涼。
一番解らないのは大旦那様である鬼神の葵に対しての態度と、祖父の真意。
祖父に喜んでもらうために作って磨いてきた料理の腕前と味。
その味は、あやかしの好む味付けで葵の身を守る術となっていたこと。
今回のお話だけで、全てが明らかにはならないので、少しずつ明らかなり、早くその先を読みたいなと思います。
かくりよの”境界の岩戸“高天原、常世、隠世、現世、黄泉、地獄という世界へ続く境界線。
隠世と現世を自由に行き来していた祖父。
葵が幼いころの朧気にしか覚えていない記憶。
人にも、あやかしにも、関わりや居場所、約束事の重みや想い、願いがあること。
先ずは、大旦那様の好物が何なのか、葵に思い出してほしいと思います。
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かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。 (富士見L文庫)