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一景のススメぃ

私こと一景が、相方、水海とカワいくもユルい品々を求める日々。ゆるいキャラだったり、グッズだったり、本だったり。時には真面目に語ったりします。

イラスト・図説でよくわかる 江戸の用語辞典~時代小説のお供に~ 江戸の時代研究会



堅苦しくなりがちな辞書というイメージを、ゆる~いイラストで柔らか~いイメージに変えてくれる本書。
ただ単語を調べるだけでなく、読み物としてのコラムも随所にちりばめられていて読破欲も満たしてくれます。
目次

はじめに

巻頭コラム
歴代将軍
江戸市中図
江戸の社会と司法
江戸の通貨
江戸の時刻と月読
江戸の度量衝

あ~わ

コラム
江戸の愛と結婚
行灯の色々
江戸の医療
浮世絵
裏長屋
江戸のエコ職色々
帯の色々
欠落と人情
駕籠の色々
笠の色々
髪型の色々
生類哀れみの令
頭巾の色々
神の色々
太陰太陽歴
太鼓の色々
太刀の色々
提灯の色々
寺子屋
袴の色々 
火消

模様の色々
家守、家主、差配
湯屋
吉原

巻末コラム

諸国諸藩リスト


基本は表題通り、江戸時代に用いられた用語の辞典ですが、要所要所にコラムとして読み物やイラストによる解説が入ります(目次参照)。
ゆる~い感じのイラストが辞典と言う堅苦しいイメージを払拭してくれています。

髪型の種類や、駕籠の種類から、頭巾のイロイロ、袖のイロイロまでとマニアックな解説もあります。袖の種類ってこんなにあったのか!と感心感心。

ae583881.jpeg写真は提灯の種類。一口に提灯といってもイロイロ種類があるんですね。

巻頭コラムには、歴代将軍はもちろん、江戸市中図、江戸の社会と司法として幕府の階級を示す幕府略図、家来と奉公人の階級図、諸藩邸略図として大名家の役職と階層、町奉行のお白州の様子、拷問の種類、通過の種類、時刻と月読、江戸の単位まで至れり尽くせり。
帯書きの「これさえあれば、江戸で暮せます!」も強ちウソではないなという感じです。

巻末には諸国諸藩として、各藩の地図上での位置や何家が治めていて石高がこれくらい、家格まで明記。現在の地名との照合も出来るので非常にわかりやすい。重宝しますよ。

さらにさらに、「はじめに」として本書の解説をしてくれる水先案内人の貸し本屋、 善右衛門により現代と江戸時代の感覚の違いがレクチャーされます。
これは大変ためになる話で、特に【間思考】という考え方の違いはなるほど!」と唸らざるを得ません。
現代は時間を「12時」とピタリその時間を指します(点思考)が、江戸時代は「九つ」と九つの間、約二時間全てを指す(間思考)というのです。
「九つに来て」というと許容時間が二時間もあるのです。なんとものんびりした時代ですね。

と、歴史ファンには必須アイテムであるのは間違いないです。
調べるのはモチロン、読んでよし、見てよしの3拍子揃った便利な一冊です!オススメ!

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