小説 2015/03/06 神永学「確率捜査官 御子柴岳人」を読む 水海です。 今回ご紹介するのも、神永学さんのシリーズに共通するもの。 部外者で俺さまなヒーローと、真面目で心優しく芯の強さを持ったヒロイン。 そして犯罪事件、警察、探偵という要素が多く含まれています。 確率捜査官 御子柴岳人シリーズも、そんなお話です。 新米警察官の新妻友紀は、事件捜査で犯人を取り調べた際に、一緒に取り調べを担当した刑事の行き過ぎたやり方に反発と疑問を抱き自信をなくします。 そんな折り新設部署に移動を命じられ、信頼の持てる上司"権野道徳"の元に。 そこで、捜査協力者として大学の准教授、美貌の若き天才数学者、御子柴岳人と出会いコンビを組むことになります。 毒舌でマイペース、我が儘な御子柴に振り回されながらも、事件を解決に導いていきます。(ドラマのガリレオみたいですね) 絶対的な事実と証拠、証言から、自身の数学的見地により、犯罪の中の矛盾点を一つ一つ暴き解明して事件の真相に近づきます。 一見、人の気持ちなど全く意に介さないようでいて、自分の父親が冤罪の汚名を着せられた過去の事件背景持つことも明らかに…。 大学の准教授という絡みで別シリーズの心霊探偵八雲の登場人物も出てきます。神永さんの小説は、事件を通して現れる人間の本性。物事を一面から見ているだけでは分からない心理。 置かれる立場が代われば、真実や物事の側面が違ってくることが解ります。 頭の中で、登場人物が生命を持って生き生きと動いてくれます。 いつか、色々なシリーズの登場人物が一堂に会してくれるような物語を期待してしまいます。 マンガ版もあります↓ 確率捜査官 御子柴岳人 第1巻 (あすかコミックスDX) 確率捜査官 御子柴岳人 第2巻 (あすかコミックスDX) 確率捜査官 御子柴岳人 第3巻 (あすかコミックスDX) [0回]PR