小説 2015/05/14 「嘘つき探偵 二丸修一著」主人公の椎名誠十郎は八頭身体型と王子様キャラで、人は嘘を欲している、嘘は必要悪だと言い切ります。 こんにちは。水海です。 今日は嘘つき探偵・椎名誠十郎 (メディアワークス文庫) のご紹介です。 ウソを見破れるのは一流の嘘つきだけ…、帯の言葉に引っかかりました。 高校時代からの親友が突然の失踪をしたことから物語は始まります。 同居をしていた千脇奏は、親友の安否を心配し、親友を捜索してもらうために、妙な噂の椎名探偵事務所、別名:嘘つき探偵事務所を訪ねます。 嘘つき探偵の椎名誠十郎はモデルのような八頭身体型と王子様キャラクターで、人は嘘を欲している、嘘は必要悪だと言い切ります。 明神秋馬は、きりっとしたスーツと眼鏡が似合うエリートビジネスマンのような警察官で誠十郎の同級生。『困っている人は助けるもの』という信念で行動する秋馬に、自分と同じ価値観を感じ、実行する秋馬を奏は尊敬します。 二人は外見も内面も対照的で喧嘩ばかりしていますが、実は不器用で誠実ないいコンビでした。 誠十郎に親友の美久を捜索してもらえることになったものの、100万円の料金を請求されます。 田舎から出てきたばかりの貧乏学生の奏には支払える筈もなく、住み込みで掃除、洗濯、炊事を申し出たことから、この対局な格好良さを持つ二人と同居することになります。 一介の探偵事務所に現役の警察官がいるのは何故か?親友の失踪と、嘘憑き事件と呼ばれる犯罪の真相。 誠十郎の悲しい過去の経緯も絡んで、事件の奥にいる”女王“の存在が見えてきます。 嘘と真実は表裏一体。 自分や関係者側から見る面と、第三者から見る面では、物事に対しての見え方や、捉え方は自ずと違ってきます。 自分が思っている真実と、自分が他人に見せたい真実、矛盾を抱えた相反する心の闇と救いを求める心。 人の心の隙間に入り込み、巧妙な罠を張り巡らす女王の洗脳。 絶妙な三人の掛け合いと、事件解決のために関係者を追い詰める言葉の駆け引きがテンポよく一気に読み切れます。 三人の同居生活が今後どうなっていくのか、次回作を早く出して欲しいと思っています。 ▼スマホなど携帯からの方はコチラからアマゾンで詳細を見られます。 嘘つき探偵・椎名誠十郎 (メディアワークス文庫) ランキングに参加しています。 ▲にほんブログ村「ライトノベル」ブログランキング [0回]PR